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糖尿病と頻尿について

糖尿病と頻尿に関する基礎知識

弊社の商品開発チームの医師監修

A. 頻尿にはいろいろな原因があり、糖尿病もその一つです。メカニズムや判定、原因と検査方法、最新の研究や治療法を調べてみました。

この記事の監修ドクター
自然療法医 ヴェロニカ・スコッツ先生
アメリカ、カナダ、ブラジルの3カ国で認定された国際免許を取得している自然療法専門医。
スコッツ先生のプロフィール
https://gluco-help.com/media/lose-weight-diabetes27/

糖尿病による頻尿とは?

このごろ、おしっこが近くなった、夜中に何回もトイレに起きる、などの変化があったときどのようなことが考えられるのでしょうか。
朝起きてから就寝するまでに一定以上の回数で排尿があって、自分自身、「回数が多くなったな」と感じている場合には、何らかの疾患を原因とする「頻尿」という症状が疑われます。
頻尿の原因にはいろいろあり、加齢や自律神経の乱れなどで過活動膀胱という状態になるケースもありますが、生活習慣病である糖尿病が原因である場合もあります。糖尿病には初期段階ではこれといった自覚症状がありませんが、頻尿はひとつのサインでもあります。定期健康診断などですこしでも血糖値の異常を指摘されたことがある方にとっては、非常に気になるところであり、自分の糖尿病はどの程度まで進行しているのか、今後どのような治療が必要なのか、また、生活や食事上で気を付けないとならないことは何かなど、心配事が増えます。
トイレに行くたびにそのような心配をするだけで、一向に何も改善しないのであれば、睡眠不足など、普段の生活の質を落とすことにもなりかねません。
糖尿病が疑われる頻尿を自覚したら、正しく原因を知り、自分の体の状態を把握し 、気持ちを前向きにもって、症状を改善していくことが重要です。

糖尿病から頻尿になるメカニズム

頻尿というと1日に何回もトイレに行くような状態をいいますが、単に「尿の量が多い」という状態と、尿の量は少ないが「何回も尿意を催す」という状態では根本的に原因が違います。1日に何回も尿意を催すメカニズムには以下の2つが考えられます。

(1) 糖尿病は、インスリンが十分に働かない状態をいいますが、これによって血液中のブドウ糖の濃度が高くなると、通常は尿といっしょに排出されないはずのブドウ糖が多量の水分と一緒に尿として排出されるようになり、尿の量や回数が増えます。

これが多尿です。多尿になると、水分が体から出すぎるあまり脱水状態になり、また水を多く飲む、するとまた尿意を催すといったことの繰り返しが起こります。多尿の状態が長く続くと、今度は泌尿器関係の疾患、症状があらわれてくる場合もあり次第に悪循環となります。

(2) 血糖値が高い状態が長年継続すると、細胞レベルでの活動の仕組みに狂いが生じて、神経細胞の中も代謝異常の状態が起こり、悪い物質が蓄積され、そのうち神経に障害がおこるようになります。それに加えて、高血糖により細い血管の血流が悪くなって、神経細胞に酸素や栄養が行きわたらなくなることも原因となり、神経障害は起きてきます。

膀胱のコントロールをする神経がこの障害を起こした場合、信号をうまく伝えることができず、膀胱の働きが完全にできなくなります。これによって、尿意をあまり感じなくなる、トイレに行っても完全にでない、排尿に時間がかかるなどの症状が出てくることがあります。そして膀胱に常時尿が残るようになり感染症などを引き起こすこととなります。結果、あまり尿が出ないけれども、何回もトイレに行かねばならないという状態になるのです。

糖尿病による頻尿かどうかのチェックリスト

この頃、頻繁にトイレに行くようになったと感じる人で、これが糖尿病によるものかどうかを、判断するには医師の診察を受けるのが一番ですが、以下の点をご自分でチェックした上で医師の問診を受ければより的確な診断がされやすくなるでしょう。
頻尿の症状が、糖尿病によるものかどうかのチェックリストです。
(最終的にはご自分で判断されずに医師にご相談ください。)

【第一群チェックリスト】
□ (1)朝起きてから夜寝るまで、おしっこをする回数が8回以上になることがある。
□ (2)夜寝ている間、3回以上おしっこをするために起きる。
□ (3)急におしっこがしたくなり我慢できないことが週に1回以上ある。
□ (4)急におしっこがしたくなり我慢できずに漏らしてしまうことが週に1回以上ある。

【第二群チェックリスト】
□ (5)10年前より10キロ以上太っている。
□ (6)すぐに疲れてしまう。
□ (7)体がいつもだるい。
□ (8)いつも喉が渇いている。
□ (9)食事をきちんと摂っているのにお腹がすく。
□ (10)1日3食食べているのに体重が減ってきた。
□ (11)目がかすんで見にくい。
□ (12)家族や親戚など、血縁者に糖尿病の人がいる。
□ (13)味の濃いものや脂っこいものをよく食べる。
□ (14)日常生活で運動をほとんどしない。
□ (15)健康診断の血糖値が高め。

いかがでしたか。
第一群と第二群の両方に1個以上チェックがある方は、糖尿病による頻尿の可能性が大きい方ですので、医師の診断を受けましょう。

なお、第一群だけの方は、糖尿病とは別な疾患による頻尿の可能性が大きいので、泌尿器科など専門医の診断を受けることをお勧めします。
また、第二群のチェックリストのみ、1個以上当てはまる方は、今のうちに医師の指導の下、血糖値のコントロールを始めたほうがいいと思われます。

糖尿病による頻尿の検査方法

頻尿の症状を訴える方で、糖尿病が疑われる人にはとのような検査をするのでしょうか。
基本的には尿検査と血液検査を行います。

尿検査

誰でも受けたことのある検査です。コップに尿を少量とり、成分を検査します。尿中の特定の成分を調べることで、実にいろいろな疾患の可能性を指摘することができます。
そのうち、糖尿病に関係する項目は次の通りです。

・尿ケトン体検査
ケトン体とは脂肪酸やアミノ酸の不完全代謝物で、成分的には有機溶剤のアセトンに近い物質です。健康な人の場合体内で産出されることはありませんが、体のどこかに異常があると尿中や呼気に現れることがあります。胃腸の消化吸収に異常が起きている時出るのですが、糖尿病もしくは甲状腺の病気の可能性もあります。熱がある時も異常値が出ます。正常値の場合は検査表に「陰性(-)」と記載されます。

・尿糖検査
尿検査の直前に甘い飲み物を飲んだ、などの場合以外で、この値が出ている場合は、糖尿病が強く疑われます。重症の人はおしっこ自体のにおいが甘い匂いになるので臭覚でわかる場合もあります。正常値の場合は検査表に「陰性(-)」と記載されます。

・pH検査
正常な尿のpHはpH6ほどであり、酸性やアルカリ性側に偏っているのはよくありません。尿のpHは食事に大きく影響されるため一時的に偏った値は出やすいのですが、通常値がアルカリ性の場合は膀胱炎などの尿路感染症が疑われますし、酸性の場合は糖尿病や痛風などが疑われます。また、発熱や下痢をしている時も尿は酸性になります。

血液検査

糖尿病の判定は、血液検査の結果をもって判定します。血液のHbA1C(ヘモクロビンエーワンシー)または、血糖値を調べ「糖尿病型」の血液であるかどうかの判定をします。
「糖尿病型」の血液かどうかは以下の数値判定によります。
HbA1C・・・6.5%以上であるとき

血糖値は以下の3つのいずれかが該当すれば「糖尿病型」との判定をします。
空腹時血糖値
(検査当日の朝食を抜いた状態で計測)・・・126mg/dl以上
随時血糖値
(時間を決めずに血糖値を測る)・・・200mg/dl以上
75gOGTT2時間値
(ブドウ糖75gを飲んで2時間後の血糖値を測る)・・・200mg/dl以上

以上を踏まえ、「糖尿病」と診断される場合は以下の通りです。

  • HbA1Cと血糖値がいずれも「糖尿病型」であるとき
  • 血糖値を2回測定していずれも「糖尿病型」のとき
  • 血糖値が「糖尿病型」で口渇・多飲・多尿・体重減少など糖尿病の典型的症状がある場合

また、「確実な糖尿病網膜症」があるとき
(出典:日本糖尿病学会編・著:糖尿病治療ガイド2014-2015 P22文光堂2014より改変引用)

HbA1Cの検査が2010年7月から糖尿病診断の基準に加わっています。赤血球はブドウ糖と赤血球中のヘモクロビンとを結合して細胞に届ける役割をしますが、4か月の間ぐるぐると体の中を回り続けます。その間、血液中に余計なブドウ糖があれば次々と結合し続けます。なので、血液中のヘモグロビン全体に占めるHbA1Cの割合をみれば、過去の血糖値の状況が推測できるのです。これによって、血糖値の高い状態が一時的なものではないかどうかの判定が可能になったのです。

糖尿病による頻尿の治療方法

過活動膀胱による頻尿の症状を緩和する対処療法として、神経に作用する薬はありますが、糖尿病による多尿・頻尿がはっきりとしている場合は、原因が異なるため積極的には用いられません。
治療方法はやはり糖尿病の基本的治療を優先することとなります。

糖尿病の基本的治療

糖尿病は、完全に治すことはできません。糖尿病治療の目的は、高血糖の状態が継続することによって引き起こされる各種の合併症を予防する、あるいは悪化を防ぐことになります。そのためには、「インスリンの作用」を正常にし、血糖値を正常に近づける努力が行われます。
このため、治療は食事療法、運動療法、薬物療法の3つを組み合わせて行うこととなります。
まず、食事療法と運動療法を行い、生活習慣の改善を行います。治療目的を達成するためには患者自身に正しい知識と心構えが必要となるため、1週間程度の「糖尿病教育入院」を勧める場合もあります。普通であれば、これで正常値に近づいてくるはずですが、目指すべき血糖値に達しないときには、内服薬や注射薬を用います。
薬や注射による治療が始まっても、食事療法や運動療法は継続して行います。途中でやめてしまうと肥満が進んでしまい、インスリンの働きが悪くなるのです。血糖値が正常に戻ってくれば、頻尿の症状も改善されます。多尿は血糖値の改善とともに症状はなくなりますが、末梢神経障害による頻尿の場合は症状を緩和する薬が処方されることもあります。

糖尿病による頻尿とメタボリックシンドローム

以上、糖尿病による頻尿の原因やメカニズム、検査方法、治療法について述べてきましたが、ここからは、「糖尿病による頻尿予備軍」の方がどのような点に気を付けて生活していけばよいのかについて見ていきたいと思います。
「メタボリックシンドローム」とは、内臓脂肪型肥満になることをきっかけに、脂質異常、高血糖、高血圧となる状態です。以下の条件のうち2つ以上を合併した状態を「メタボリックシンドローム」と呼びます。

【メタボリックシンドロームの条件(このうち2つ以上が該当すること)】

  • 腹囲が85cm以上
  • 脂質異常
  • 中性脂肪 150mg/dL以上
  • HDLコレステロール 40mg/dL未満
  • 高血圧
  • 最高血圧130mmHg以上
  • 最低血圧 85mmHg以上
  • 高血糖
  • 空腹時血糖値 110mg/dL以上

内臓脂肪型肥満の人が糖尿病になりやすいといわれる理由は、体の中に蓄積した脂肪にあります。内臓脂肪型肥満の人の脂肪細胞からはTNF-αやIL-6などの悪玉因子が多く出ます。これらの悪玉因子はインスリンを効きにくくする作用があり、糖尿病や動脈硬化をおこしやすくするのです。普通の体系の人はこの逆で、アディポネクチンなど善玉因子を多く出します。これらはインスリンを働きやすくし、糖尿病や動脈硬化を起こしにくくするのです。

内臓脂肪が蓄積してインスリンが分泌されなくなるわけではありません。分泌されているにもかかわらず、その働きが内臓脂肪から出る悪玉因子の働きによって次第に効きにくくなっていくことにより、何の自覚症状もないまま長い時間をかけて徐々に糖尿病になっていくのです。

糖尿病による頻尿と塩分摂取量の関係

糖尿病による頻尿の症状がある患者の場合、血糖値だけではなく、塩分摂取量も関係があるとした研究もあります。729人に対して塩分摂取量と夜間の尿量の関係を調べ、散布図グラフにプロットしたところ、塩分摂取量の多さと夜間の尿量の多さの間に一定の関係が認められたのです。
塩分の取りすぎによって水分摂取量が多くなり、それが原因で多尿になったということも考えられますが、高塩分の食事摂取そのものが交感神経バランスの乱れを介して頻尿を起していることも推察されています。
いずれにしても、塩分の取りすぎは体の仕組みのバランスを壊す因子であることは間違いなく、外食やコンビニに弁当など塩分の多い食事が多くなりがちな日常にも気を付けるべきだと言えそうです。

糖尿病による頻尿の進行を抑えるには

糖尿病による頻尿は、糖尿病そのものの進行を遅らせることによって改善していきます。メタボリックシンドロームの人の多くが糖尿病予備軍ですが、これらの人々の糖尿病の進行をどうやって止めるかということについては世界各国で研究がなされています。
その方法は、やはり食事と運動の見直しと減量が大事であるという結果が出ています。食事・運動を見直して生活習慣を改善した人と、そうでない人を比較した時、2型糖尿病の発症率が29%~67%も違うとの結果がでており、生活習慣の改善が糖尿病予防に最も有用な方法であることは明らかです。なお薬によって2型糖尿病の発症を予防する方法も考えられていて、ボグリボースというαグルコシダー阻害薬が保険適用になっています。なお、ボグリボースの2型糖尿病の発症をおさえる効果は40.5%程度とされています。
薬による方法と、食事・運動など生活習慣を改善する方法はその効果に大きな差異はないため、通常は食事・運動など生活習慣を改善する方法が優先されます。薬を飲んでいても食事や運動が改善できなければ、状態悪化の進行が、薬の効能の足を引っ張る形となるため、あまり効果が期待できないからです。

糖尿病による頻尿の予防のために

糖尿病予備軍は糖尿病による頻尿の予備軍と言えるでしょう。メタボリックシンドロームで、糖尿病予備軍の人が糖尿病になるのを防ぐには、前章で述べたようにやはり「食事と運動」で生活習慣の改善をすることが重要です。詳しくは専門家の指導を受けていただきたいのですが、ここでは一般的なことを述べておきたいと思います。

食事の改善

糖尿病の食事療法といっても大変に難しいわけではありません。メニューやカロリー計算の前にまず、以下のような毎日の心掛けが大事です。

  • よく噛んでゆっくり食べること。
  • 朝、昼、晩、規則正しく食べること。
  • 偏った食事をせずバランスよく食べること。
  • 満腹になるまで食べず、腹八分目でとどめること。
  • 夜遅く食べない、寝る前に食べないこと。

なかには高血圧の症状や腎症の症状がある人もいますので、塩分摂取量に配慮する必要もあり、それぞれ食事療法のメニューは違ってきますが、糖質やアルコールの取り方も「あれはだめ、これはだめ、全面的に禁止」などということはありません。
要は「健康的な食生活に戻し、それを継続する」ということに尽きるのです。
食事療法の基本的な考え方は、インスリンを分泌するすい臓への負担を軽くしてその機能を回復させる意味から、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよくとる、そして、1日にその人が消費するエネルギー量(カロリー)を計算して、その範囲内に抑えるということが大事です。1日に必要なカロリーは標準体重とその人の身体活動状況から、次の式で求められます。

標準体重(kg) = 身長(m)×身長(m)×22
必要カロリー量(kcal)=標準体重(kg)×※身体活動量

※身体活動量の目安
デスクワークの多い人 ー 25~30
立ち仕事の多い ー 30~35
力仕事の多い人 ー 35以上

日本の男性のデスクワークを主とする職業の50歳代を想定すると、その年代の平均身長が168cm位なので、標準体重は、62kgです。

1.68×1.68×22 = 62kg

62kgの人がデスクワークをする場合の1日の必要カロリー量は、1,550kcalということになります。
62kg×25 =1、550kcal

この必要エネルギー量の範囲内で、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を、バランスよくとります。ごはん、パン、麺類などの炭水化物はカロリーの55~60%、卵、肉、納豆、豆腐などのタンパク質は標準体重1kgあたり、成人の場合1.0~1.2g(1日約50~80g)、残りをバターや食用油など脂質でとります。
糖尿病予備群の人で、このあたりの栄養管理を厳密にしっかりやりたい場合は、かかりつけ医に相談することをお勧めします。糖尿病の食事療法には「食品交換表」による80kcalを1単位とした栄養の取り方があり、わかりやすく整備されています。
いずれにしても、いろいろなものをバランスよく食べることを心がければ、糖尿病の進行は抑えられます。この章の最初に述べたように毎日の心掛けが大事です。
また、血糖値をコントロールするには食事療法と運動療法の両方をやらないと効果がありません。食事管理だけを一生懸命やって全く運動しない、もしくは運動をたくさんやって、食べすぎるなどということになっては意味がないということに留意しておく必要があります。

運動をする

糖尿病による頻尿の原因として、運動不足があげられます。運動療法は食事療法と並んで糖尿病の治療の基本です。本格的に治療が必要な状態になる前に、日頃から運動を心がけましょう。
では、どのような運動をどの程度行えばよいのでしょうか。あまりやりすぎて疲れても仕事や生活に差し支えますし、そもそも運動が嫌いという人も多く、モチベーションがわかない場合もあるでしょう。しかし運動をして筋肉を動かすことによって、血中のブドウ糖はエネルギーとして細胞に取り込まれますのでインスリンの働きを促進してくれます。さらに、筋肉の衰えや萎縮を防止するのにも役立ち、爽快感が得られるためストレス解消にもなります。習慣化して「やらずにいられなくなる」としめたものです。
運動の種類には、有酸素運動とレジスタンス運動の2つがあります。
レジスタンス運動とは、ダンベルなどを使って筋肉に負荷をかける運動ですが、糖尿病には有酸素運動が向いています。有酸素運動とは、歩行やジョギング、水泳などの全身運動です。有酸素運動を継続して行うとインスリンの働きはよくなります。
最も取り組みやすいと思える運動がウォーキングです。ウォーキングは1日30分を2回、1日1万歩を目安に行いましょう。足に負担のかからない良い靴を選んで歩きましょう。
ウォーキングのほかにもヨガや太極拳などのゆっくりした動きをベースにした運動も、正しく行うと、効果的な運動療法になるとの報告もあります。
足や腰に痛みのある方は、水中運動や椅子に座ってできる運動がよいでしょう。「好きで楽しく続けられる運動」を見つけ、取り組んでください。

まとめ

糖尿病による頻尿は、生活習慣病の一つです。現代人の生活はとかく理想とする健康的なものとは離れがちで、こうした生活習慣病の原因を作っていると言えるでしょう。朝早くから夜遅くまでの仕事、日中のストレス、朝食抜き、塩分の多いコンビニ弁当などの昼食、そして夜の飲酒と食べ過ぎ。「正しい食生活」、「毎日運動を」と言いますが、まず、勤め人にはそういうことに気を配ったりしている時間がないのが現実です。
このような中、企業でも「健康経営」ということが叫ばれ始めました。従業員の健康状態と業績には一定の関係があることがわかってきたのです。経済産業省は、東京証券取引所と共同で、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を「健康経営銘柄」として選定しています。
各個人で自ら健康づくりに取り組むように、企業で歩数管理などの運動量や、体重、血圧、健康診断の結果などを管理するスマホアプリの導入を進めているところもあります。
幸福な人生を送るためには、健康が一番大事。しかし簡単そうで難しいのが生活習慣の正常化です。糖尿病による頻尿を防ぐのに一番大事なのは、「自分にとって一番大事なのは正しい生活習慣である」という考え方に立ち返ることなのかもしれません。

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