テーマ:糖尿病

糖尿病が心配な方は必見!いざと言う時のために保険で備える

糖尿病 保険に関する基礎知識

弊社の商品開発チームの医師監修
Q.糖尿病が心配な方は必見!いざと言う時のために保険で備える
A. 糖尿用予備軍やすでに糖尿病の方の保険のお悩みに答えます。

糖尿病に備えた保険とは?

七大生活習慣病として誰もが知っている糖尿病。実は糖尿病には原因別に型があるのです。
主に、以下の4種類に分類されます。

  • 一型…自己免疫を原因として引き起こされた糖尿病
  • 二型…生活習慣(食生活など)を原因として引き起こされた糖尿病
  • 妊娠糖尿病…妊娠時の糖代謝異常を原因として引き起こされた糖尿病
  • 上記に含まれないその他の糖尿病…遺伝子異常や他の病気を原因として引き起こされた糖尿病

それぞれの原因を見ていくと、生活習慣を原因とした二型はもちろん、他の型も誰しもが患う可能性を持っていますよね。
そこで心配なのが、将来、糖尿病を患った際の医療費・入院費や働けなくなった場合の生活費ではないでしょうか?どんな病気にもお金の問題は付きまとうものです。これを機会に保険で糖尿病に備えてみませんか?

現在、沢山の保険会社から多種多様な糖尿病に備えた保険が提供されています。これらは「家族に糖尿病の人がいて、自分もおそらく予備軍だ」という方や「いつも外食ばかりで、その上脂っこい物や甘い物を好んで食べているので血糖値やコレステロールが高くて不安だ」という方など、糖尿病に対して心配を持っている全ての方にとって、それらをお金の面でカバーしてくれる心強い存在です。糖尿病は基本的に長期にわたる治療が必要な病気ですので、最近では「少しでも不安を軽減しておく」という意味で、保険に加入する方々が増えてきています。
しかし、糖尿病に備えた保険と言っても、漠然としたイメージしか持っていない方は多いと思います。もちろん、糖尿病を予防する事も大切ですが、いざという時のためにも、保険について真剣に考えてみましょう。

 

 

糖尿病予備軍は今から保険に加入しておくべき?

上記でも触れた通り、不安要素を少しでも軽減させるために保険に加入しておくのは賢明な判断でしょう。
世界では、糖尿病の医療費が80兆円(7270億ドル)に上っています。なんと世界の医療費全体の12%を占めており、これは世界規模でも糖尿病患者が増えている事を示しているのです。
では、糖尿病を患った際の現実的で具体的な医療費の例を見ていきましょう。
まずは、糖尿病による通院や治療。こちらは糖尿病患者全体の自己負担の医療費が平均で年間7.4万円(医療経済研究機構より)となっています。最近では、個人の病気の進行度合いや状況にあった治療が選択できるようになったので、個人によって変わりますが大体7万円前後です。
働き盛りであれば、これくらいの医療費は保険に入っていなくても賄えるかもしれません。しかし、これはあくまでも平均値です。糖尿病は様々な病気を併発させる可能性のある恐ろしい病気でもあります。糖尿病が重度化すれば医療費はこれ以上になってしまう可能性もあります。
糖尿病による合併症の代表的な例として糖尿病腎症が挙げられます。この場合、自己負担の医療費は、3割負担の平均で約150万円です。ただしこの限りでなく、高額療養費制度を利用する事ができる場合があるので、手続きを行えば月1万円の自己負担で済みます。
しかし、将来「子供の学費を工面するのがやっとで生活が大変」「定年退職しての年金生活」など少しでも切り詰めて家計をやり繰りしたいと思った時に糖尿病を患ったとしたらどうでしょうか。もしも生活が苦しくなった時に糖尿病に対して保障が受けられて、保険金がおりるのなら、お金の面でも精神的な面でも安心する事ができますよね。
元気なうちに保険に加入して少しでも備えたいところです。

すでに糖尿病の人は生命保険に加入できない?

病気は糖尿病だけではありません。他にも、がん保険や生命保険など様々な保険があり、どの病気にも対応できるように備えておきたいものです。
現在、日本の糖尿病患者は約329万人と言われています。その中で、「予備軍の人であれば、今からでも十分に保険で備える事ができる。だけど、すでに糖尿病だから他の疾患の対応の保険にも入れないよね。」という悩みを抱えている患者も少なくないでしょう。
そんな患者の方々も「保険には入れない。」と落胆する必要はありません。糖尿病を患っていても、加入できる保険はあります。
医療保険や生命保険に関して、「引受基準緩和型保険」というものを聞いた事はありますか?なんとなく耳にした方もいるのではないでしょうか。実は、糖尿病患者にとって、とても心強いものなのです。
通常、医療保険や生命保険に加入する際には加入者に対して保険会社から健康についての事細かい告知事項を提示され、加入者はそれに答える必要があります。もちろん、持病なども正直に告知する事が定められているため、持病がある方はこのような告知事項を定めた保険の加入が難しくなっています。
しかし、「引受基準緩和型保険」は告知事項が比較的少なめに設定されていて、告知事項に該当しないのであれば、糖尿病で治療中の方でも加入する事が可能です。通常の保険とは保険料や保障内容が多少異なりますが、加入時の健康状態を維持する事で保険料が下がる仕組みになっているものや、高齢の方も加入対象となっているものなど、多種多様に提供されています。

糖尿病の保険選びで大切な事

 

第一に言えるのは、「自分の状況や生活に合った保険について、じっくり時間をかけて選ぶべき」という事です。
糖尿病予備軍の方々にしても、すでに糖尿病の方々にしても、それぞれ置かれた環境や状況は人によって異なります。そのため、皆が同じ様な内容の保険では意味がありません。もちろんですが保険の種類によって、内容は異なります。それぞれにメリットがあり、デメリットがあるという事を必ず頭に置いておいて下さい。色々な保険の内容をしっかりと調べる事が重要なことです。
例に挙げるとすれば、上記の項目でも触れた糖尿病の方々でも加入しやすい引受基準緩和型保険。これは告知事項が緩くなっている分、保険料が高めに設定されている場合があります。この場合、「糖尿病である自分が通常の保険の告知事項のどの部分に引っかかってしまうのか」という事を明確に知り、「引受基準緩和型保険に加入するしか手がないのか」をしっかり考える必要があります。
また、「通常の保険でも保障内容が充実しているものは保険料が高い」・「高齢になればなる程、保険料が高くなっていく」など何より保険料の部分で保険プランごとに大きく異なるため、無理なく支払える保険料かつ、将来的に必要な保障が組み込まれている保険を探してみましょう。

最近では、インターネットや各保険会社の資料などで、お手軽に保険プランを調べる事ができます。また保険加入を相談できる窓口に出向いてみても良いでしょう。諦めずに根気よく自分に合った保険を見つけていく事が大切です。

 

糖尿病の治療はどこまで保険が適用される?

さて、実際に糖尿病を患ったと仮定します。「糖尿病に備えた保険に加入しているから安心」と思ったのも束の間、「保険に加入したのは良いけれど、どのような治療までをサポートしてくれるのか」という保険適用範囲についての心配が出てくるのではないでしょうか。
保険適用範囲は、最初の項目で解説した「糖尿病の型」によって異なります。あなたの糖尿病は何型ですか?
多くの糖尿病患者の方々の声として「一型糖尿病の場合は適用範囲が狭くなってしまうのではないのか?」という不安があるようです。一型糖尿病は完治という概念がないため、保険が適用されるのかと不安になるのも当たり前ですよね。
これは保険プランによって異なるので一概には言えません。ですが、一型でもしっかりサポートしてくれる保険がある事は確実です。
そのため、加入した保険の適用範囲を必ず知っておいて下さい。もし、適用範囲が自分と思っていた内容と違うものであれば、早急に見直しましょう。
妊娠糖尿病についても、妊娠する前に保険の加入を考えておくと、いざという時にスムーズに手続きができます。

糖尿病の症状

ここまで糖尿病の保険について解説をしてきましたが、実際に糖尿病とはどのような症状を伴い、どのような治療をするのかというのも、もちろん知っておく必要があります。なぜなら、未然に防げるものは防いで、糖尿病になってしまったのなら早期的に治療を開始する事が何より大切だからです。それが、実際に支払う保険料の軽減や将来支払う医療費の軽減につながります。以下でしっかり糖尿病の症状を確認し、早めに対処しましょう。

自覚症状 発見の経緯
軽度 ほぼなし ・健康診断を受けて
・他の病気での受診で
中度 ・のどの渇き
・体が重たい
・空腹感が強い
・トイレの回数が増加(頻尿)
・濃い味つけの料理が好きになる(味が薄く感じる)
重度 ・手や足がしびれる、感覚が鈍る
・皮膚が痒い
・傷が化膿しやすい
・目が前より見えづらくなり、かすむ

どうでしょう?重度になればなる程、自覚症状として表れやすいという事が分かりますね。
糖尿病の恐ろしいところは、軽度のうちは自覚症状が現れず、知らないうちに病気が進行しているというところです。日々の健康診断や人間ドッグが大切と言えます。

糖尿病の予防方法

定期的な健康診断を受けるというのは早期発見につながる基本的で絶対的な条件でしょう。例えば、健康診断の結果が好ましくなく、糖尿病に関連する数値が糖尿病予備軍とは言わないまでも高かったとします。では、糖尿病を防ぐために普段から気を付けられる事は何でしょうか?
まず糖尿病の原因としては、主に生活習慣(食べ過ぎ、偏食、肥満気味、運動不足)・遺伝(家族に糖尿病患者がいる)・加齢・妊娠などです。

糖尿病患者数の中で、最も多いのは生活習慣を原因とした二型であり、全体の95%が二型だと言われています。この結果から、生活習慣の改善で糖尿病を防ぐ事がどれだけ重要か分かりますよね。

ですので、健康診断で血液検査の結果が好ましくなかった際には、まずは生活習慣の改善を試みる必要があるわけです。


ですが、糖尿病に一番気を付けなければならない世代(40代以上)は働き盛りであるため、「なかなか忙しくて運動ができない」「年末年始は忘年会や新年会が重なり外食ばかり」という悩みを抱えがちです。そんな時に重要なのが、「普段の食生活の改善」となります。
普段の家に居る時の食事や会社での昼食の時の食事を改善しましょう。
全体的に彩りよく食卓を飾れば自然と野菜を沢山摂れるようになります。

他にも調味料は必要最低限にする・食事は決められた量のみ口にする・禁酒をする・夜食をしない・昼食はお弁当にするなど、方法は沢山あります。
このように少しだけ改善するだけでも、早い段階から実施すれば少なからず効果はあるでしょう。少しの努力が大きな病気を予防するきっかけになるのです。

糖尿病の治療方法

実際、糖尿病になったらどのような治療が待っているのでしょうか。
糖尿病の治療方法としてよく耳にするのは、インスリン注射ですね。これはあまり糖尿病について詳しくない方でも簡単に頭に浮かんでくる治療方法だと思います。
糖尿病の型によってどの治療法に重きをおくのかは異なりますが、基本的な治療法を紹介していきます。

まず、軽度や中度の糖尿病では、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」によって血糖値をコントロールしていきます。進行度合いによってはタイミングを見計らって、インスリン注射による治療を進めていく事で合併症を防いでいきます。
重度で合併症が伴ってくれば、その合併症の治療を糖尿病の治療と併せて、通院か入院で対応する事になるでしょう。糖尿病腎症なら、透析などを受ける事になります。
インスリン注射の療法にせよ、透析にせよ、いずれにしても長期的な治療が必要です。

また、最近では一型糖尿病の最先端医療として「膵臓移植」も選ばれるようになってきました。
このように医療が発展する事で、事前に重症化を防ぐ事ができたり、治療方法の選択肢が増えてきています。

まとめ

ここまで、糖尿病の保険から症状や予防・治療方法まで紹介してきました。
医療が発展すればする程、自身で治療法を選択したり症状を軽くする事が可能になっていきます。しかし、その反面、最先端医療を受けたい時にお金の面でサポートがなければ、受けたい治療が受けられなくなる事もあるでしょう。闘病は本人ももちろん、家族や周りの人も苦しくつらく長い戦いになります。将来の家族や自分の事を考え、少しでも負担を軽くしたいのならば、今行動するしかありません。

 

この記事の監修ドクター

自然療法医 ヴェロニカ・スコッツ先生
アメリカ、カナダ、ブラジルの3カ国で認定された国際免許を取得している自然療法専門医。
スコッツ先生のプロフィール
https://gluco-help.com/media/lose-weight-diabetes27/

ダイエットではカロリーだけを気にするのではなく成功は血糖値がポイント前のページ

糖尿病になると脳梗塞になりやすいというのは本当なのか次のページ

ピックアップ記事

  1. 1型糖尿病は遺伝するのか?1型糖尿病について詳しく調べてみた
  2. HbA1c【 ヘモグロビンA1c 】の数値を下げる実践的な方法とは
  3. 自己測定器での血糖値の測り方は意外と簡単です

関連記事

  1. メディア

    糖尿病の運動療法|必要なわけとその効果とは?

    糖尿病の運動療法に関する基礎知識弊社の商品開発チームの医師監修…

  2. メディア

    食後血糖値の急上昇を抑えるために意識しておきたい「GI値」について

    糖質がゆっくり吸収される食材を使えば、糖の吸収を穏やかにすることができ…

  3. メディア

    糖尿病性EDでも諦めない!早めの対策が改善のカギ

    糖尿病とEDに関する基礎知識弊社の商品開発チームの医師監修Q.…

  4. テーマ:糖尿病

    痩せ型の20代は「隠れ糖尿病」に要注意

    糖尿病と年齢に関する基礎知識弊社の商品開発チームの医師監修Q.…

  5. メディア

    ヨーグルトで血糖値を下げることは可能です

    血糖値をヨーグルトで下げる方法糖尿病を予防するためには、血糖値を上…

  6. テーマ:糖尿病

    糖尿病では爪切りに要注意!傷と感染を防ぐために

    糖尿病患者の爪切りに関する基礎知識弊社の商品開発チームの医師監修…

おすすめ記事

最近の記事

  1. ヘモグロビンA1cが7.2なのに急遽手術をしなくてはならない…
  2. 【医師監修】ドライマウス、歯周病、歯肉炎も糖尿病の合併症です…
  3. ヘモグロビンA1cとはいったい何のこと【 HBA1c】は【 …
  4. 糖尿病から狭心症を発症、心臓の手術後サプリメントと食事改善で…
  5. ヘモグロビンA1cを下げるには「食事終了後5分以内」の運動が…
  1. 特集ページ

    ストレスで血糖値が上昇し長期間の強いストレスは糖尿病発症のリスクを高める
  2. 特集ページ

    血糖値500mg/dlになるとかなり危険な状態
  3. 特集ページ

    ヘモグロビンA1cとはいったい何のこと【 HBA1c】は【 糖尿病 】の重要な判…
  4. メディア

    糖尿病と蕁麻疹(じんましん)の関連とは?
  5. テーマ:糖尿病

    HbA1c【 ヘモグロビンA1c 】の数値を下げる実践的な方法とは
PAGE TOP