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血糖値の急上昇は糖尿病の原因になり健康を脅かします

血糖値が急上昇するとなぜ悪い?

血糖値は食後上がるのは誰にでも起こる自然な反応です。ただし、急上昇してしまうと色々な弊害が生じます。

「ダイエットをしているのに痩せない」、「食後のイライラがすごい」、「昼食後の睡魔が激しい」など、不調の原因は血糖値の急上昇が原因なのかもしれません。

血糖値が急上昇するとどうなる?

血糖値が急上昇すると身体にはマイナスの影響が及び、糖尿病など深刻な病気の原因になります。

食後血糖値が急上昇する血糖値スパイク

食べ終わった後、血糖値は1時間ぐらいかけて80~90mg/dlから120mg/dlまで上昇し、ゆっくりと元に戻っていきます。

インスリン機能に問題があると、食後30分前後で血糖値が急上昇します。食後血糖値が140mg/dLまで急上昇すると、血糖値スパイクという病態だと判定されます。

血糖値スパイクを繰り返すことで糖尿病の発病率も上がりますが、糖尿病の1症状として血糖値スパイクが起きることもあります。いずれにしても、血糖値スパイクを放置すると、症状は確実にひどくなります。

突然死の原因になる血糖値スパイク

血糖値スパイクはかなり深刻な問題で、心筋梗塞など動脈硬化のせいで突然死するリスクも高くなります。

血糖値が急上昇すると血管の細胞から大量の活性酵素が発生します。活性酵素は細胞を傷つける有害物質で、2週間以上血糖値スパイクが続くだけで細胞の約4割が死滅することがイタリアの最新研究でも突き止められています。

細胞の死滅は動脈硬化の引き金になります。血管の壁が傷つくと傷を修復するために免疫細胞が集まり、壁を厚くする作業を行います。

その結果血管の内側がどんどん狭くなり、動脈硬化が起こりやすくなります。動脈硬化の場合、命は助かっても後遺障害が残る確率が高く、家族の負担も倍増します。

~動脈硬化が起こりやすい部位と病気~

  • 脳動脈 → 脳出血、脳梗塞、老年痴呆
  • 冠動脈 → 狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全
  • 腎動脈 → 腎硬化症
  • 大動脈腹部 → 動脈瘤
  • 抹消動脈 → 壊疽

血糖値の急上昇が原因で認知症やがんのリスク上昇

血糖値スパイクが頻繁に起こると、慢性的にインスリンが多い状態が続きます。近年の研究では、インスリンが大量に分泌され続けると、記憶力も衰えやすくなることが分かりました。

血糖値スパイクが起こる度、脳の中では老廃物の「アミロイドベータ」が蓄積します。アミロイドベータは脳の神経細胞を死に至らしめるほど有害な物質なので、溜め込まれるほどアルツハイマー型認知症の発症リスクが上昇します。

また、インスリンは細胞を増やす作用を持っているため、がん細胞の増殖も促進する危険性があると懸念されています。

血糖値が急上昇するとなぜ太る

血糖値が急上昇すると色々な病魔に狙われやすくなります。病気の発病率が高くなるのは、太ることも原因のひとつ。

インスリンの分泌量は血糖値の変動で変わります。血糖値が一気に上がるような食べ方をすると、インスリンの分泌量も増え、血中の糖分が脂肪として身体に貯め込まれてしまいます。

食欲が異常に出る症状も。いずれにしても、肥満は多くの病気を招く要因になります。特に日本人はインスリンの分泌能力が低いため、少し太るだけで糖尿病などの生活習慣病に狙われやすくなります。

血糖値が急上昇すると起こる症状は

血糖値はかなり高くなっても自覚症状が出にくく、たとえ出たとしてもすぐに高血糖と結びつかない症状が多いのが特徴です。

だるい・頭痛・吐き気・眠気・イライラなどの症状

血糖値の急降下も血糖値スパイクの問題点のひとつで、短期間で上昇した血糖値を下げるため、膵臓は慌てて大量のインスリンを放出します。その結果低血糖状態に陥ってしまうため、普段とは違う不愉快な症状に見舞われます。

血糖値70mg/dl以下で起こり得る症状には、頭痛や吐き気の他、食事を食べたあと強烈な眠気に襲われる、身体がだるくて動けない場合などがあります。このような症状は血糖値スパイクが原因の可能性があります。

精神的にもイライラするので、人間関係にヒビが入る懸念もあり、お腹も空きやすく、強い空腹感のせいで立て続けに食べ血糖値スパイクの原因にもなります。悪循環に陥るパターンも珍しくありません。

ふるえ・めまい・動悸・血圧や脈・呼吸の異常などの症状

血糖値が50mg/dLを切ると、ふるえやめまい、動悸など明らかな異常が出てきます。血圧も上昇し、脈や呼吸も速くなるので、周りから見ても「様子がおかしい」と判断される症状が出てしまいます。

意識が朦朧とする・痙攣・昏倒などの症状

急上昇した血糖値が瞬く間に30mg/dL以下まで下がってしまうと、意識が朦朧として痙攣を起こすことがあります。最悪の場合昏倒するので、病院で手当を受けなくてはいけません。

誤診されやすい反応性低血糖症に注意

血糖値スパイクを繰り返すうちに膵臓の機能低下が起こると、必要以上に血糖値を下げてしまう「反応性低血糖症」になることがあります。

疲れやすい、寝ても眠い、やる気が起きない、不安、動悸、集中力が続かないなど、仕事や日常生活にも差し支えが出てくる症状が起きます。

病院に行ってもうつ病や自律神経失調症を誤診されてしまうことが多いようです。「怠け者」、「だらしない」、「意思が弱い」なんて元々の性格のせいだと思われ、病気の発見が遅れることも少なくありません。

血糖値が急上昇する異常は健診で見つけにくい

血糖値が急上昇するトラブルは数ある健康トラブルの中でも深刻度が高いものです。しかし、「健康診断では正常」と診断される厄介な側面も抱えています。

健康診断では「異常なし」だが

血糖値が急上昇するトラブルの怖いところは、一般的な健康診断を受けていても、異常が見つかりにくいことです。

普通の検査では空腹時血糖値、もしくは1~2ヶ月の平均値を教えてくれるHbA1cしか調べません。食後30分以内に血糖値が140mg/dl以上まで急上昇する“血糖値スパイク”を起こしていても、空腹時血糖値はそれほど高くないことがあります。

もちろん糖尿病になり重症化すると空腹時血糖値や平均値も高くなりますが、発病しても初期段階では数値に異常が現れないこともあり、毎年健康診断をきちんと受けているのにある日突然糖尿病や合併症リスクと直面してしまうことも珍しくありません。

倒れてから精密検査を受け、ようやく血糖値スパイクに気づくパターンも少なくありません。

ブドウ糖負荷試験で正常型と診断されても油断は禁物

食後の血糖値が急上昇しているかどうか調べるためには、精密検査を受ける必要があります。

ブドウ糖負荷試験(OGTT)は75gのブドウ糖を溶かした液体を飲んだ後、30分~120分後の血液を調べて血糖値の変動を調べ、飲む前の空腹時血糖値と比較する検査方法です。

一般的な検査では見つけにくい食後高血糖をあぶり出すのに最適ですが、糖尿病大国アメリカの検査で「血糖値スパイクが起こっているのにブドウ糖負荷試験の結果が正常」という結果が度々出ています。

ブドウ糖75g以上の食事で血糖値急上昇の可能性

なぜ血糖値が急上昇する異常ブドウ糖負荷試験に反映されないこともあるのか、詳しいメカニズムは解明されていません。

ただ、検査では異常が見つからない理由として、普段の食事でブドウ糖75g以上の糖質を摂取している可能性も考えられます。りんご1個のブドウ糖量は35.3g、ファンタグレープの含有量は約20g。糖質が特に多い素麺は1人前70.2g、うどんは1玉でも52.0gの糖質が入っています。

ブドウ糖75gでは反応しなくても、それ以上糖質を摂った時に血糖値スパイクが起きている可能性があります。

血糖値の急上昇を抑える食べ物が逆効果に

ブドウ糖負荷試験は精密検査です。従って、あらかじめ血糖値を調べる日が分かっていることが多く、検査前だけヘルシーな食生活にしているケースが多いでしょう。

1~2ヶ月の平均を調べるHBA1cに“一夜漬け”は効きません。けれどブドウ糖負荷試験では検査前に集中して食事制限や運動対策を頑張ると、重症化していない限り数値が一時的に良くなる可能性があります。

精密検査前だけ血糖値上昇を抑える食べ物を食べても、肝心なのは普段の生活。正確な状態を把握するために、いつもと同じ生活のまま検査を受けることが大切です。

血糖値検査直前の糖質食品制限は危険

精密検査は一定の条件の下で検査を実施しないと正しい結果が出ません。検査の前には病院からも食事内容や水分摂取についていくつかのルールを守るよう説明があります。

再検査を避けるため、検査前に極端な糖質制限を行なってしまうケースも少なくありませんが、逆効果になる恐れがあります。

人間の身体は糖質を厳しく制限されると糖質の量に合わせてインスリンの分泌量も減ります。そのタイミングで濃いブドウ糖液を2~3分で飲んでしまうと、突然大量の糖質を摂取した内臓が対応し切れず、高血糖状態に陥る可能性があります。

まだ予備軍なのに糖尿病と診断されることもあるので、適切な治療を受けるためにも約束事は守って検査に望むことが重要です。

糖尿病や血糖値の急上昇を自分で見つける

血糖値が急上昇しているかどうか調べる時にブドウ糖負荷試験を受けることになりますが、
場合によっては正確な診断が出ないこともあります。

完璧ではない病院の検査を補う方法として、今血糖値の自己測定が高く評価されています。

「病気の症状が出てから検査」は遅い

糖尿病は一旦発病すると治らない上、後遺症が残る病気の合併症リスクが高くなるのが特徴です。

「症状が出てからアクションを起こそう」と考えている方も多いかも知れませんが、病状が相当進行している段階にならないと自覚症状は出ません。

病院の検査で指摘される段階も“ヤバイ”ゾーンに足を踏み入れているので、健康診断で引っかかる前から自発的に血糖値対策を始めることが重要です。

血糖値の自己測定器はセンサー代も考える

血圧と同じように、血糖値も自宅で手軽に測れる時代になり、4,000円前後の血糖値測定器も登場しています。

初期投資だけで血糖値測定器を購入するのではなく、測定する度にセンサーや針を使うため、消耗品の価格も考慮してメーカーを選ばなければなりません。

楽天最安値でも「本体+穿刺器+針」のセットが5,420円で買えるワンタッチウルトラビューは検体量も0.4μLと少ないので痛みを感じにくいのが魅力です。しかし、必ず必要になるセンサーの値段は1枚120円~とかなり高額です。

現在、一番安いメーカーとして定評がある当社エイコンの測定器は1枚41円~提供しています。長く使う血糖値測定器はラインニングコストも考えて購入しないと負担が大きくなります。

本体や穿刺器、針・スターターセットも無料でプレゼントしているので、本体代も含め、業界最安値の座をキープしています。

血糖値測定器のセンサー代が大きな負担になる

血糖値の自己測定を行う前だと、センサー代が1枚41円でも120円でもたいした差ではないように感じるかもしれません。

自己測定は朝昼晩の食事前後と就寝前の合計7回測るのが理想的。少なくても毎日1回は食後に計測します。

1枚41円のエイコンなら1月毎日測定しても1,230円(30日計算)。ところが、1枚120円のウルトラビューの場合、1月分で3,600円も出ていくことなります。

エイコンは年間でも14,040円で済みますが、ウルトラビューは43,200円。1年間で29,160円もの大差が開きます。

しかも、ウルトラビューはセンサーをネットで購入することができません。国内でも限られた指定薬局で定価購入しなければならないところも、後々後悔することになる可能性があります。

エイコンはセンサーも針もすべてネット注文OK。通販で買える利便性も高く評価されています。

血糖値の急上昇を抑えるには

病院の検査や自己測定で血糖値が急上昇するトラブルに気づいたら、早い段階で治療を受けましょう。食事療法と運動療法で対応することができます。

自己測定で血糖値が急上昇する原因を突き止める

血糖値の自己測定を始めると、血糖値が急上昇しやすい原因が段々見えてきます。食べたものや運動量、ストレスを受けた出来事など、日々の記録と血糖値の変動を照らし合わせることで「寝不足の日は血糖値が高くなりがち」など、自分の血糖値が変動する癖のようなものが分かってきます。

例えば、同じデザートでもバナナの糖質は21.4g、たった7.1gしかないイチゴより血糖値が上がりやすい果物です。

文字で見る情報は素通りしてしまいがちですが、自己測定器で身体の反応がダイレクトに分かると、口にするものを意識せざるを得なくなります。

食べたものや睡眠時間などの行動が血糖値に反映されることを実感するだけでも、自己測定を行う意義があります。

血糖値上昇を防ぐ食べ方

同じ食べ物を同じ量食べても、血糖値の変動に差が出ることがあります。食べ物をかき込むようにして食べる早食いは、血糖値を急上昇させる原因のひとつ。ゆっくりよく噛むだけでも早い段階で満腹感を得られ、食べ過ぎを予防することができます。

野菜やきのこ、海藻など食物繊維が多いオカズをきちんと噛んで食べましょう。1回の食事にかける時間は最低でも15分間。できれば1口30回噛みましょう。一口食べる度にテーブルに箸を置く早食い防止テクニックも有名です。

  • 野菜など食物繊維が多いオカズから食べる
  • 早食いをしない
  • ダラダラ食べない(食事時間が長くなる分食べる量も増え、血糖値が高い時間が続く)
  • 食間を2~3時間以上あける(空腹感を感じてから食べる)
  • 食事は抜かない(ドカ食いの原因に)
この記事の監修ドクター
自然療法医 ヴェロニカ・スコッツ先生
アメリカ、カナダ、ブラジルの3カ国で認定された国際免許を取得している自然療法専門医。
スコッツ先生のプロフィール
https://gluco-help.com/media/lose-weight-diabetes27/

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