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ヘモグロビンA1cが7.2なのに急遽手術をしなくてはならないほど進行してしまっていた”想定外の合併症”とは?【鈴木さんの体験談】

糖尿病の方はご自分のヘモグロビンA1cの数値を把握しています。

しかし、数値を知っていても糖尿病は悪化していき・・・・
合併症に苦しむ方も・・・・

50才を超えると何かしら健康診断には引っかかってきます。
特に多いのは、糖尿病、糖尿病予備群の診断。

その時に指摘を受けるのがヘモグロビンA1cの数値です。

「ヘモグロビンA1cが7.2なので再検査してください。」
はじめは、ヘモグロビンA1cってなんのこと・・・
という意識ですが、

60才を超えると・・・
「A1cが8.0で前は7.2だったのに、かなり上がってしまった」とか、
「7.0で前は6.8だったから少し上がっている」
というような会話が。

糖尿病の方にとってはヘモグロビンA1cの数値を知っているのが、
当たり前のことになります。

ところが【 ヘモグロビンA1c 】とはいったい何のことですか?
・・と質問すると・・
ほとんどの方は答えることができません。

数値は知っているけどその意味は知らない、これは本当に怖いことです。

鈴木さんもそんな方のひとりでした

鈴木さんは53才の時に健康診断で、
ヘモグロビンA1cの数値が高いことを指摘されます。

病院で再検査をすると、
「糖尿病ですね」と医師

「えっ、糖尿病予備群とかではなくて・・」

「血糖値が高くて、ヘモグロビンA1cも7.2ですので糖尿病です。」

「薬を出しときますよ」

「いえ先生、食事で改善しますので・・・・」

それまでジムに通い健康には注意していたつもりだったのに、
突然の【 糖尿病 】の診断はかなりショックでした。

糖尿病は治らない病気と言われているから・・・・

その時に、
「 糖尿病の薬を飲んだら治らなくなる 、食事と運動で治そう」
と決めたそうです。

なぜなら、糖尿病は治らない病気と言われているから・・・・
「薬を飲んだら治らなくなる」
お母さんが30年近く糖尿病だったことを思い出したそうです。

これが1年後に悪い結果となって現れてしまいます。

糖尿病の診断を受けてから、
3ヵ月に1回受診をして血液検査を受けました。

そして、
毎回、ヘモグロビンA1cの数値を指摘されました。
6.8、7.2と徐々に上がっていき、

医師から薬の服用をすすめられましたが、
「栄養指導だけで大丈夫です」
と薬の服用を断っていました。

しかし、食事の改善を意識しても、
「 徹底するのは難しい 」とも思っていたそうです。

頑張って、毎日飲んでいたビールを週3回に減らし、
「 これなら大丈夫、今回は下がっているはず」

しかし、【 ヘモグロビンA1c 】は徐々に上がっていきました。
6.8、7.2・・・

栄養指導を受けていても・・・
「次回こそは・・・頑張ります・・・」
管理栄養士さんに言い訳している感じでした。

仕事が忙しくてコンビニ弁当主体

そんな時にジムにも通えないくらい仕事は忙しくなり、出張も増えます。

食生活も不規則になり、食事はコンビニ弁当主体となりました。

こんな生活が3ヵ月続きました。
この3ヵ月が悪化を加速させたのかもしれません。

久しぶりに散歩に出かけてみると、
1㎞程度歩くだけで息が切れます。

「久しぶりなので体が慣れてないからかな」

ところが、徐々にひどくなっていきます。
散歩するだけで、胸に痛みを感じるようになってしまいました。

突然の激痛が胸に

ある日、夕食後、奥歯の歯茎から痛みを感じました。

最初は我慢できる程度の痛みでしたが、
ジワジワと苦しくなり、なんとも言えない気持ちの悪い痛みが続きます。

安静にしようとベッド横たわり、
少しずつ強くなっていく痛みを我慢していました。

「まずい、救急車を呼ぼう・・・携帯はどこだ・・・」

そのとき【 突然の激痛 】が胸を襲います。

あまりの苦しさに救急車を呼ぶ間もなく、
意識を失ってしまったのです。

その瞬間に・・・
「 あと10年生かしてくれ・・・」
と思ったことだけ覚えています。

目が覚めると痛みはなくなっていましたが、
どれくらいの時間が経ったのかもわかりませんでした。

「 生きていた・・・」

翌朝、かかりつけの病院を受診し症状を話すと、
すぐに心臓の医師を紹介されました。

主治医が緊急の対応をしてくれたので、
30分程度で心臓の医師の診察を受けます。

はじめに心臓のエコー検査を行います。

エコー検査での心臓の動きがかなり悪かったようで、
「 痛みは大丈夫ですか 」と臨床検査技師

「そんなに悪い状況ですか」

「いえ、それは先生が・・・判断します・・・」
口ごもった様子でした。

エコー検査の結果、CT検査をするまでもなく、
すぐに心臓のカテーテル手術が必要な状況との説明を受けます。

危険な状況。

翌日、入院することを強くすすめられ、
2日後に心臓の手術をすることになったのでした。

それから、2週間後に2度目の心臓の手術を受けます。

右冠動脈 99%狭窄 90%狭窄 左回旋枝100%閉塞。
心臓の3本の血管がほとんどダメな状況でした。

手術後、糖尿病のかかりつけの医師から、
「本当に助かって良かったね」と言われました。

このまま放置していたら突然死の可能性も高かったようです。

糖尿病が原因となる狭心症

まさか糖尿病が発覚してから、
わずか1年で突然死の可能性まであったなんて・・・・

緊急に手術をするなんて考えたこともありませんでした。

あの日の痛みが心筋梗塞だったら、
目が覚めることはなかったんだ・・・

恐怖を感じます。

そして、
「あの激痛だけは2度と味わいたくない」
このように鈴木さんは考えたそうです。

【 ヘモグロビンA1c 】が改善されなければ、
心臓の血管は更に痛み、狭くなっていく。
脳梗塞のリスクも高くなっていく。

待ったなしの状態。
それが心臓の手術後の気持ちでした。

ヘモグロビンA1cの改善に真剣に取り組む

そんな体験から鈴木さんはヘモグロビンA1cの改善に真剣に取り組みます。

サプリメントを飲み、
食後にかかと上げ下げ運動を行う、
シンプルなことですが、毎日続けました。

すると、1ヵ月後には7.2だったヘモグロビンA1cが6.5まで下がったのです。

そして、3ヵ月続けた結果、6.0と正常にもどりました。

「言葉で表現はできない痛み、あの痛みは二度と忘れることができません。」
このようなメッセージとともに貴重な体験を教えてくれました。

ヘモグロビンA1cはダメな赤血球の割合

血液中の赤血球は酸素を運ぶ係です。

糖尿病の方は血糖値が高いので、赤血球に糖がくっついて、
酸素を運べなくなってしまう赤血球の数が多くなります。

その酸素を運べない、使い物にならない赤血球のパーセンテージが【 ヘモグロビンA1c 】です。

使い物にならないダメな赤血球の割合は、6.2%以下が望ましいとされています。

この数字が7~10%ということは、

「酸素が細胞に十分に届けられていないので、病気になり老化まっしぐら」ということです。

糖尿病を悪化させるだけでなく、
心筋梗塞、脳梗塞や糖尿病腎症、網膜症、神経障害など、
いろいろ病気を引き起こす原因となるのです。

【 ヘモグロビンA1c 】を改善するには
食事の改善、食べる順番の工夫、散歩の習慣、食後の運動など・・・が必要と言われています。

それでは、なにから始めたらいいのでしょうか?
全てをいっぺんに始めるのはとても難しいことです。

そして、
食事を改善しているけど・・・
忙しくて運動がなかなかできない・・・
毎日の食事が楽しめなくなってしまった・・・

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【医師監修】ドライマウス、歯周病、歯肉炎も糖尿病の合併症です。なぜ口内ケアが大事なのか?前のページ

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