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弊社の商品開発チームの医師監修
Q. 糖尿病になると虫歯にや歯周病などになりやすいというのは本当ですか?
A. 糖尿病を患うと、唾液の分泌量が低下し口内の水分が不足している状態になります。口内に唾液が不足すると細菌が増殖しやすく、虫歯にや歯周病などになりやすい環境になっているといえます。
糖尿病と歯周病の関係性
糖尿病の人の7~8割が歯周炎・歯周病にかかっているといわれています。
糖尿病の方は、歯周病が発症・進行しやすく、逆に歯周病があると血糖コントロールが難しくなることがわかっています。
つまり、
・糖尿病を患うこと、歯周病が進行・発症しやすくなる
・歯周病になると、糖尿病が進行・発症しやすくなる
と、相互に影響があるといえます!
そして最近の研究では、歯周病の治療をきちんと行うと血糖値が改善するということもわかっています。
つまり、お口の中を清潔に保つことが、二次的な感染症を防ぐだけでなく、糖尿病の進行も抑える可能性があるのです。
糖尿病が歯に与える影響とは?
糖尿病と歯の疾患(虫歯や歯周病)に関係性があると聞いて
“意外”だと思った方が多いのではないでしょうか?
実は、大きくお互いに関係しているんです。
糖尿病に伴う口内の乾燥で、歯の疾患に
糖尿病の症状の一つとして、「尿の量が増える」というのがあります。そのため、唾液の分泌が衰え、口内の乾燥やのどが渇くということが起こるようになります。唾液には、「洗浄作用」「抗菌作用」があるので、唾液が不足する(ドライマウスになる)と、口内は細菌が繁殖しやすい環境となってしまいます。
そのため、糖尿病に伴う口内の乾燥で虫歯や、歯周病になりやすくなるということが言えるのです。
血糖値上昇による免疫力低下で歯周病が治りにくくなる
血糖値が高い状態が続くと、口内の糖分も高くなります。また、白血球の機能(体内に入り込んだウイルスや細菌を食べる働き)低下により免疫力の低下が起こります。そのため、細菌が繁殖しやすい環境となりやすく、歯周病や感染症が起きやすくなります。さらに、免疫力低下のために、一度発症すると治りにくくもなってしまうのです。糖尿病による免疫力の低下が、口内の環境にも影響を及ぼすのです。
歯周病になると、血糖値がコントロールしにくくなる
糖尿病が発症・進行しやすくなるのはどうして?
ここまでは、糖尿病になることで歯周病などの歯の疾患を起こす可能性に
ついて、解説していきました。
では、なぜ、歯肉の炎症である歯周病が糖尿病に関わってくるのでしょうか。
出血や膿を出しているような歯周ポケットからは、内毒素という物質が放出されています。
歯周ポケットから放出される「内毒素」という物質が、体内に入り込むことで、血糖値を下げるインスリンを効きにくくします。そのため、糖尿病が発症・進行しやすくなるのです。
歯周病治療で血糖値が下がる!
ここまでの説明で、歯の疾患(得に歯周病)と糖尿病は密接に関連していることが分かっていただけたかと思います。
また最近では、歯垢をしっかり取り除き、歯肉の炎症を改善できればインスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善するということが、臨床研究でも報告されています。
臨床データ 研究①
2型糖尿病を有する歯周病患者190名を対象に歯周病治療のランダム化比較試験を実施。3か月後、歯周病の改善に比例し、ヘモグロビンA1c値、空腹時血糖値などの数値の改善がみられた。
【結果】
歯周病治療は、2型糖尿病患者のヘモグロビンA1c値、血糖値、インスリン抵抗性を改善するといえる。
原題:
臨床データ 研究②
血糖コントロールが不良で、歯周炎が起きている糖尿病患者264人が参加。試験は12ヵ月行われ、従来の2型糖尿病の治療を続けながら、半分を歯周病の積極的な治療を受けるグループ、もう半分を標準的な治療を受けるグループに分けた。
【結果】
研究開始時の参加者のHbA1cの平均は8.1%。12ヵ月後、歯周病の積極的な治療を受けた患者では7.8%に改善し、従来治療群では8.3%だった。
歯周病の積極的な治療を受けた患者は、HbA1cが平均して0.6%より低下していた。歯周病を積極的に治療することで、血糖コントロールは改善することが示された。
原題:Systemic effects of periodontitis treatment in patients with type 2 diabetes: a 12 month, single-centre, investigator-masked, randomised trial
健康を守るためには、口内殺菌と血糖値コントロールが重要!
糖尿病も、口内状態(虫歯、歯周病)も進行させない・改善するためには、血糖コントロールと、虫歯・歯周病の予防が重要と言えます。
そのためには、基本的なことではありますが、日常の適切な歯磨きが重要です!
健康を守るための歯磨き
毎食後に5分以上の歯磨き
毎食後に5分以上かけて歯磨きを行い、磨き残し・歯垢の蓄積を最小限に抑えましょう。
1日1回は歯間ブラシなどを使って、細部まで歯垢を除去するのもよいでしょう。
歯ブラシは、小型で毛先が長いもの
歯ブラシは、奥までしっかり届くように小型で毛足が長いものがよいです。
歯茎が弱っている方は、歯肉を傷つけるのを避けるため、毛が柔らかい歯ブラシを使用するようにしましょう。
歯磨き粉は使い過ぎに注意
歯磨き粉は使いすぎには注意しましょう。清涼感に惑わされて、磨き残しが発生したり、使いすぎて歯が磨耗したりすることがあります。
定期的に歯医者でクリーニングを行う
半年に1回は、歯医者でクリーニングをしてもらい、何も自覚症状がなくても歯科検診をしてもらいましょう。
歯磨き習慣が身についている人こそ要注意!?
“歯磨きに自信のある人”の8割以上が「自覚無しの磨き残し」
食後の歯磨き習慣が身に付いているからと安心してはいけません。
歯磨きに自信があったとしても、磨き残しというのはどうしても出てきてしまうものです。実際にとある企業が、歯磨きに「自信がある」と答えた人を対象に、磨き残しの実態を調査。
なんと、約8割の人が歯垢付着率60%以上の「磨き残しが多い」ということが分かったのです。
きちんと磨いていても、歯と歯ぐきの間などの磨きにくいところは、歯垢が残りやすいところ。自分で思っているほど、セルフケアだけでは磨ききれていないことが判明しました。
かといって、定期的な歯科クリーニングも通院の頻度には、限界があると思いますので、歯磨き習慣プラスアルファの口内殺菌習慣が必要なのです。
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