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血糖値コントロール成功のキーパーソンは奥さん?
血糖値コントロールは夫婦関係に強い影響を及ぼしてしまいます。血糖値コントロールの失敗が間接的な原因になり、夫婦関係にヒビが入ることも珍しくありません。
EDや介護の問題を遠ざけ、配偶者と末永く仲良く生活するためにも、日々の糖尿病対策が大切です。
血糖値コントロールの失敗=離婚危機の原因?
血糖値が高くなっても、明らかな自覚症状がすぐに出るわけではありません。しかし、病気とは直接結びつかなくても、血糖値が高いせいで起きている“異変”はたくさんあります。
気付かずに起こっている異変が原因で夫婦仲がこじれてしまうこともあります。もちろん自分の健康のため異変の原因に早く気付くことも大切ですが、夫婦仲が悪ければ健康さえ脅かされることにもなりかねません。
高血糖の影響での疲労感
怒りの感情と深く関わる肝臓機能がダウンすると、イライラしてケンカになりやすくなります。仕事を終えて帰宅後、いきなり夫婦喧嘩になることが多いなら、肝臓が疲れている可能性があります。
疲れやすいのも高血糖の代表的な症状のひとつです。血糖値コントロールに失敗して血糖値が高い状態が続くと、倦怠感も感じやすくなり、精神的に余裕を持ちにくくなります。
また、血糖値が高くなると不眠トラブルも起きやすくなります。夜眠れないせいで前日の疲れが残ってしまうと、イライラし喧嘩の火種になりかねません。
~2型糖尿病になった夫に妻が感じる不満~
- きちんと病気と向き合おうとしてくれなかった
- 何度注意しても生活習慣を改めてくれなかった(暴飲暴食、喫煙)
- 自己管理ができない夫を男性として、人間として尊敬できなくなった
- 病気のせいで仕事も辞めてしまった
- 毎回通院に付き合うのもきつい
- 子供にも悪影響を及ぼしている
医療費などの金銭問題でいつも喧嘩
血糖値コントロールに失敗し、糖尿病になると医療費も高くなります。糖尿病が進めば医療費も高額になり、年間25万円近く高くなるという報告もあります。
糖尿病や予備軍になると検査や治療のために、通院する回数が増えます。仕事にも支障が出て退職、転職するケースも珍しくありません。
がんになると年収が20%下がると言われていますが、糖尿病も収入が減る、収入源を失うリスクが高い病気です。
お金のトラブル深刻な夫婦喧嘩の原因になります。医療費が家計を圧迫しギスギスした雰囲気にならないよう、生活習慣も含めて血糖値をコントロールする必要があります。糖尿病だと加入できる保険も限られ、保険料も高くなりますことも忘れてはいけません。
高血糖も影響するED離婚が急増
EDのせいで離婚するケースが増えており、昭和62年に行われた離婚裁判ではEDが原因で夫婦生活がまったくなくなったことが離婚事由として認められています。
夫婦の性生活は愛情表現など精神的な意味合いも含んでいるため、肉体のコミュニケーションがなくなってしまうと夫婦の信頼関係も揺らぐことになりかねないようです。
日本でも発症率が高い糖尿病がEDに与える影響は無視することができません。
男性の10人に1人が経験するEDは、血糖値が高いと発症しやすくなります。血糖値コントロールに失敗し高血糖状態が続くと、神経に栄養を与える血管も傷ついて血流も低下します。神経内部に不必要な物質が溜まることもあり、神経の働きがうまくいきません。
特に自律神経に障害が起こると興奮しても大脳の興奮が勃起中枢やペニスの陰茎海綿体の神経まで伝わらず、「興奮しているのにできない」という地獄の状態になります。
アメリカでもEDは糖尿病早期発見の指標の1つと考えられていて、普通の男性よりも2~3倍発症率が高くなります。
ED:Erectile Dysfunction(勃起機能の低下)
血糖は不妊の原因にも
血糖値コントロールが不良な状態で、コレステロール値や肥満、喫煙習慣、運動不足など他の危険因子が揃ってしまうと、20代、30代でも糖尿病など生活習慣病を発症する可能性があります。
事実、妊活中に旦那さんがEDになってしまうと、男性不妊の原因になります。子供を待ち望む人にとって不妊の問題は深刻なので、このケースも離婚事由になります。
近年、平均初婚年齢は男性31.1歳、女性が29.4歳を晩婚化が進んでいます。初産の平均出産年齢も30.7歳、高齢出産のケースも増えています。男性ばかりではなく女性も血糖値のコントロールが妊娠に影響します。
不妊や難産の原因になるので、妊娠を考えている方は血糖値のことも意識しておきましょう。
糖尿病が進むほど介護も大変になる
血糖値コントロールに失敗し糖尿病が進行すると、足の切断や失明など深刻な事態に陥ることになります。
2型糖尿病は他の病気とは異なり同情しにくい病気です。早めに生活習慣を改善していればひどくならずに済んだのに、度々注意されても食べすぎや飲みすぎを改めることなく、合併症に苦しんでしまうことが少なくありません。
介護する家族としては「あれほど言ったのに」と優しくしにくい気持ちにならざるを得ないようです。
現在の法律では「病気の介護疲れ」だけで離婚することは認められませんが、うつ病になるなど精神的に病んでしまい婚姻生活を続けるのが難しい状態になってしまったら、話は別です。
糖尿病になり回復の見込みがないと判断された時も離婚事由になる余地があります。真面目に治療していない、治そうとしていない、と裁判所が判断すれば離婚の理由として認められやすいので、奥さんの信頼を得るためにも普段から真面目に血糖値コントロールを真剣に行いましょう。
~糖尿病の3大合併症~
- 糖尿病網膜症 → 視力低下、失明
- 糖尿病腎症 → 人工透析
- 糖尿病神経障害 → 神経麻痺・壊疽
(※他にも心筋梗塞、脳梗塞、認知症などの発病リスクも上昇)
妻が肥満体型だと夫が糖尿病になりやすい
「体型の問題は自分だけの問題で奥さんの体型は関係ない」と考えている方が大半です。しかし、想像とは違う結果が判明しています。
食事を作ってくれる奥さんの影響は想像以上に大きく、肥満や糖尿病に関する最新の調査では、一緒に暮らしているパートナーの体型に強く影響されることが判明しています。
妻のBMIと夫の糖尿病の関連性
イギリスで行われた調査では、妻のBMIが5増えると夫の糖尿病リスクが21%も上昇することが分かりました。また、奥さんが肥満体型、過体重の男性は糖尿病を発症するリスクが高いことも突き止められています。
BMIが30以上の女性と結婚している男性は、BMIが25の女性を妻にしている男性より、2型糖尿病の発症リスクが33%も高くなる結果が出ました。
特に日本では共働きでも普段の食事は奥さんが作るケースが大多数を占めています。血糖値を考える時は、配偶者の血糖値やBMIもチェックが必要です。
血糖値コントロールの問診で必ず聞かれる質問
糖尿病や高血糖は遺伝しやすいことが知られ、問診時は家族に糖尿病の患者さんがいるかどうか聞かれます。
これは2型糖尿病は遺伝因子が発病に大きく関わっており、更に家族は食生活や運動習慣など糖尿病を発症しやすい生活スタイルも共有しやすい理由からです。
配偶者とは血が繋がっていませんが、結婚してからは配偶者と過ごす時間が圧倒的に多いため、それぞれの影響は決して無視することはできません。
パートナーに暴飲暴食の癖があれば、もう片方も同じような傾向になる可能性が高くなってしまいます。
自分と似た体格の人が好き
夫婦や恋人同士は自分と似ている体型の相手を選ぶと指摘する専門家もいます。
体型が似ている相手、あるいは生活スタイルが共通している相手とはストレスなく過ごすことができるため、カップルとしてうまくいく可能性が高くなります。
夫婦のどちらかに血糖値コントロール問題があるなら、相手も同じ問題を抱えている可能性があります。
夫婦で取り組む血糖値コントロール
血糖値コントロールは夫婦一緒に取り組むのが成功の秘訣です。糖尿病治療に家族のサポートは欠かせません。
奥さんに血糖値の問題を理解してもらうと、日々の献立も糖尿病対策を考えたものに変わります。担当医や家族などサポーターを増やすことも効果的な対策です。
血糖値コントロールの目標数値
血糖値コントロールの目標は長期スパンで考えなくてはなりません。検査する1~2ヶ月の平均をチェックすることができるHbA1cを目安にする丁度良い指標です。
血糖値の現状に合わせ、HbA1c6.0~8.0%(NGSP値)の範囲で目標を決めましょう。夫婦で血糖値の問題を抱えている場合、それぞれの段階に応じて細かく目標を定めて下さい。
血糖値は1日、2日で変わるものではないので、段階に応じて目指す数値を設定し、確実にクリアしていくことが大切です。
- 血糖正常化を目指す際の目標→6.0%(食事&運動療法だけでOK、薬物療法を受けていても低血糖などの副作用がない)
- 合併症予防のための目標→7.0%(空腹時血糖値130mg/dl未満、食後2時間血糖値180130mg/dl未満)
- 治療強化が困難な際の目標→8.0%
血糖値コントロールは具体的な数値で
血糖値コントロールの目標は、夫婦で話し合って具体的な数値を決定しましょう。既に通院中の場合、医師とも相談の上、目標ラインを決めます。
漠然と「血糖値をコントロールしよう」と思うより、具体的な数字を定めた方がやる気にも繋がります。
抽象的な目標だと達成感も得られないので、そのうちにやる気がなくなって挫折してしまう原因にもなります。
~HbA1c値の目標設定ポイント~
- 年齢
- 羅病期間
- 臓器障害
- 低血糖の危険性
- サポート体制
血糖値コントロールの3本柱
血糖値コントロールの目標が決まったら、目標に到達するための具体策を考えましょう。血糖値をきちんとコントロールするためには、今までのやり方を変えることが重要です。
例えば朝、昼、晩の食事を制限しても、寝る前にお酒を飲みすぎてしまったら意味がありません。おつまみの食べすぎも最悪です。
血糖値コントロールの基本は食事療法ですが、身体をしっかり動かすことで糖が活用されます。運動量が圧倒的に足りない方は、意識して身体を動かすことも大切です。
筋肉量が増えると糖も身体に取り込まれやすくなるので、運動不足の解消も欠かせません。脂肪が減ると血糖値を下げるインスリンも効きやすくなります。
薬物療法が始まっても、薬だけ飲んでいれば良いというほど血糖値コントロールは甘くありません。ライフスタイルそのものを変えることが必要です。
~血糖値をコントロールする3本柱~
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法
血糖値コントロールの成果は自己測定で確認
血糖値コントロールに取り組む時、必須なのが血糖値の自己測定器です。
自己測定器なしに血糖値コントロールに取り組むのは、体重計がない状態でダイエットしているのと同じ。
血糖値は体重よりデリケートに変動するため、血糖値対策が間違っていないかどうか確かめるためにも毎日測定が必要です。
血糖値コントロールに必要な血糖値測定器
血糖値の自己測定は、病院での検査だけでは足りない日々の努力を可視化できます。
ウォーキングもただ歩くより、何km走って何カロリー消費したか歩数計やアプリでチェックできた方がやる気になります。
血糖値を自己測定すれば、頑張れば頑張った分、数値に反映されることを実感することが可能です。
毎日の血糖値コントロール対策はとても地道です。血糖値を良好に保ち糖尿病を予防するためには、努力を積み重ねるしかありません。
糖尿病を発病してしまい薬物療法が始まっても、治療の主軸は食事療法と運動療法です。生活習慣対策がマンネリ化して自暴自棄にならないよう、モチベーションを保つことも大事です。
血糖値を自己測定すると食後高血糖も見つかる
血糖値の自己測定器でこまめに自己測定を行うと、食後血糖値が異常に高くなり中々元に戻らない血糖値スパイク、食後高血糖の問題も見つけやすくなります。
病院の検査では空腹状態で血液を採取しますが、激しく血糖値スパイクを起こしている患者さんでも空腹時血糖値は正常な範囲内ということは珍しくありません。定期健診でも見過ごされやすいので、自宅で食後の測定を習慣付けましょう。
血糖値は精神的なストレスの影響を受けて一気に変動することもあり、デリケートな動きをします。病院の検査も完全ではありません。大事なのは普段の血糖値の変動を正確に追いかけることです。
「血糖値の自己測定の記録なしに主治医に会いにいくことは、ペットを連れずに獣医に会いに行くようなものだ」と語る療養指導士もいます。
血糖値測定器のメーカー選び
糖値測定器のメーカーは色々ありますが、自己測定を行う場合、経済的な負担がかからないよう考慮しなければなりません。夫婦で測定が必要であれば2倍の負担になります。
特に測定の度に使うセンサーが高いメーカーを選んでしまうと、月々の消耗品代が高額になってしまいます。
その点、当社エイコンの測定器のセンサーは業界最安値を記録更新中。通常6,000円から12,000円程度かかる本体や穿刺器など、初めに必要なものは初回に無料プレゼントしています。
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